東洋医学では気・血・水で人体は構成されていると考えます。
それぞれのバランスが整って上手に働いていると、不調を感じにくく病気になりにくい身体づくりができます。
反対に、何かが不足したり滞ることで、疲れや痛みなど体の不調が様々なサインとなって現れます。
全ての人に当てはまる健康法や美容法はなく、ご自身の体質に合わせた生活をすることが、心と体の健康につながります。
まずは自分の体質をチェックしましょう!
体質チェックシート
気虚タイプ
✔️疲れやすく、体力がない
✔️汗をかきやすく、じっとしていても汗をかく
✔️寒がり、風邪を引きやすい
✔️少し動くと息切れをする
✔️声が小さい
✔️食欲がわかない
✔️肌にハリがない
気滞タイプ
✔️ため息をよくつく
✔️のどがつかえる
✔️ゲップが出やすい
✔️胸、お腹の膨満感
✔️イライラして怒りっぽい
✔️気分が不安定で抑うつ傾向
✔️暴飲暴食しがち
血虚タイプ
✔️顔色が白くツヤがない
✔️乾燥肌
✔️目が疲れやすい
✔️爪が薄くてもろい
✔️髪が細くてパサつく
✔️夢が多く熟睡できない
✔️月経の色は薄くて、量は少ない
瘀血タイプ
✔️顔や唇が暗紫
✔️シミ・あざができやすい
✔️目の下のクマが出やすい
✔️肩こりや腰痛が強い
✔️月経の時レバー状の血塊が出る
✔️月経痛が強い
水滞タイプ
✔️体が重くだるい
✔️浮腫みやすい
✔️雨の日や梅雨に具合が悪くなりやすい
✔️お腹がチャポチャポ鳴る
✔️鼻水や鼻詰まりをする
✔️頭が重く痛い
✔️胃腸が弱い
タイプ別養生
気虚タイプ
エネルギーの源の「気」が不足している状態。
胃腸が弱って消化吸収が上手にできていないので、食べ物からエネルギーを作り出せずに気が不足しています。
ウイルスやアレルギーへの抵抗力も落ちてしまいます。
過労、睡眠不足、朝食抜き、汗のかきすぎ、食事制限などは気虚の原因になります。
気虚の養生法
気は朝に作られます。早寝早起きをして気を補いましょう。
体を冷やす食べ物はなるべく避け、消化に良いものをよく噛んで食べましょう。
朝食はなるべく摂ることをおすすめします。
ジムでの筋トレや汗をたくさんかくような激しい運動よりも、ウォーキングやヨガ、ストレッチなどゆったり深く呼吸する運動がおすすめです。
サウナや岩盤浴も汗をたくさんかくので控えめにしましょう。
おすすめ食材
じゃがいも、かぼちゃ、さつまいも、山芋、しいたけ
鮭、ホタテ、鶏肉、玄米、大豆、高麗人参、松の実、ナツメ
気滞タイプ
「気」の巡りが悪くなり滞っている状態。
ストレスや不規則な生活は気滞の原因になります。
イライラや気持ちの浮き沈みが激しい、急に泣き出すなどメンタルの不調が出やすくなります。
気が巡りが滞っていると、そこに張ったような痛みが現れます。生理前の胸の張りやお腹が張ってガスがたまりやすい、ゲップがでやすいのも気滞の特徴。
仕事の日はお腹が張りやすいのも気滞の表れです。
気滞の養生法
ストレスと向き合い過ぎず、楽しいことや気分が良くなることに目を向けましょう。
柑橘類やセロリ、シソ、ハーブなど香りの良いものは気を巡らせてくれます。少量ずつ種類を多く食べるのがおすすめですよ。
運動は、思いっきり体を動かしてリフレッシュがおすすめです。ストレッチでしっかり伸ばしたり、アロマを炊いて深呼吸も良いですよ。
おすすめ食材
春菊、セロリ、ニラ、ネギ、みかん、グレープフルーツ、ゆず、キウイ
生姜、胡椒、シソ、ウコン
血虚タイプ
血が不足している状態です。
無理なダイエット、朝食抜き、目の使いすぎ、夜更かしなどは血虚の原因となります。
女性は月経で血を失うため、男性に比べ血虚になりやすい傾向にあります。
血虚の養生法
血を補う赤黒食材やドライフルーツやナッツなど種や実のものを積極的にとりましょう。
辛味の取り過ぎには注意が必要です。
運動は無理のない軽めのものを。お風呂上がりのストレッチやウォーキングなどがおすすめです。
東洋医学では、目は血を消耗すると考えられます。スマホやPCなど目を酷使していませんか?
目を閉じたり遠くのものを見たり、時々目を休めましょう。
おすすめ食材
黒米、黒豆、羊肉、牛肉、豚肉、レバー、牡蠣、ひじき、ほうれん草、黒キクラゲ
ナツメ、クコの実、松の実
瘀血タイプ
血液が滞り巡りが悪くなっている状態です。
ストレスや冷え、運動不足は瘀血の原因となります。
血行が滞ることで肩こりや頭痛、肌ではシミや肝斑、クマ、ニキビなどの不調が起こりやすいタイプです。
瘀血の養生法
こまめに動くこと、特に下半身の血行を良くすることがポイントです。
体を冷やさず血行を良くする生活を意識しましょう。冷房は控えめにしてシャワーより湯船に浸かりましょう。
デスクワークで長時間の同じ姿勢は血行不良を招く原因に。気づいたら歩いたりストレッチをして、少しでも体を動かすことを意識してみて下さいね。
おすすめ食材
黒豆、カニ、玉ねぎ、ニラ、ネギ、ラッキョウ、黒キクラゲ
菜の花、サバ、鮭、桃、さくらんぼ
水滞タイプ
水分代謝が悪く、余分な水分や老廃物が体内に溜まりやすい体質。
特に冷えには注意です。腰や下半身は冷えやすいのでしっかり温めましょう。
湿気に弱く、雨の日や台風が近づくと頭痛やめまいなど体調が優れなくなることが多いのも特徴です。
水滞の養生
寝室は日当たりの良い部屋がおすすめです。
こまめに布団干しや布団乾燥機使い、寝具に湿気を溜めないよう心掛けましょう。
水分のとり過ぎには注意が必要です。果物や飲酒も体を冷やすので、控えめにすることがおすすめです。
咽が渇いた時は、体温より暖かいものをゆっくり飲むよう心掛けて下さい。
入浴やウォーキングなどでじわじわ汗をかくことことがおすすめです。
おすすめ食材
あずき、黒豆、えんどう豆、アサリ、シジミ、昆布、海苔、きゅうり、セロリ、大根
スイカ、ブドウ、生姜、はと麦
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